気候変動で紛争26%増 難民2億人超、世界の安全脅かす

アラブ首長国連邦で開催中の第28回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP28)は温暖化対策だけでなく、気候変動の影響で住む土地を追われた難民の問題も議論している。

「地球温暖化の影響で多くの国で多くの人が避難民になっている」と南スーダンのキール大統領は訴えた。アフリカなどを中心に30年後には2億人の「気候難民」が生まれるとの研究結果がある。

気候変動と紛争の関係を直線的にとらえるならば、「気候変動の影響で気温の上昇と降水量の減少が起こり、干ばつが発生し、農業生産量が低下したことで食糧が不足して飢饉となり、限られた水資源や食糧、家畜をめぐって暴動が発生し、紛争に発展する」という流れである。

 

私達日本人にはあまり想像が及ばない光景ですが、世界の局所では実際に起きている問題です。気候の変動によって人と人が争う事態を避けようと今の段階で警鐘を鳴らしています。

紛争に発展する心配はないと思いますが、今年の西日本は雨が少なく、琵琶湖の水位が低くなっているとニュースで言っていました。また四国では10月の降水量が平年の20%を下回り統計開始以降最小となっております。

今年の夏前に見たニュースでは海水の温度変動で発生するエルニーニョ現象が例年よりも顕著で、スーパーエルニーニョになる恐れがあると警告していました。

エルニーニョ現象が発生すると日本の気候は、夏は涼しく冬は暖かくなる傾向にあるようです。

この様に、今や世界中の情報や過去のデータから予想や予測が容易に得られる時代にも関わらず、気候の変動に対応できず紛争にまで発展しかねない理由を考えてみたところ、情報が得られないことと、対処方法がない(わからない)のではないかと推察してみました。

つまり、アフリカのへき地ではインターネット環境など無く正しい情報が得られず、たとえ人伝に今年は雨が少ないらしいよと聞いたところで貯水施設が整っていなければどうすることも出来ないのが現状なのではないでしょうか。

今の日本の生活環境がアフリカよりも優れているとあぐらをかくのか、他人ごとと捉えず何か出来ることはないかとユニセフにでも募金をしてみるのか。個々の判断に委ねることとします。ちなみに寄付する団体や使用用途など様々にあります。ご自身の考えに沿ったものをお選びください。

生まれてくる国は選べませんが、同じ地球に住む住人として困っている人にほんの少しでも役に立てる行動を考えさせられる記事でした。