欧州で航空燃料不足、6月に欠航拡大の恐れ ANA・JAL途中給油探る
欧州が深刻な航空燃料不足に陥っている。
中東からの輸入比率が高く、ホルムズ海峡の実質封鎖によって欧州航空大手ではすでに欠航が出始めている。
調達先の代替が進まなければ、6月にも欠航が一段と広がる「危険水域」に達する恐れがある。
厳しい環境規制で域内の製油所が減り、燃料の生産能力が低下しているという特殊事情もある。
燃料生産能力が高い日本の全日本空輸(ANA)や日本航空(JAL)も欧州便では現地での給油が必要になる。
経由地での給油など対策を検討し始めた。
航空大手が加盟する国際航空運送協会は「5月末までに欧州で航空燃料不足による欠航が発生し始める可能性がある」との声明を4月中旬に出した。
すでにドイツのルフトハンザ航空が10月までに計2万便の運休を発表した。
採算の低い短距離路線の運航を休止し、コスト削減を進める。
北欧のスカンジナビア航空も4月中に少なくとも1000便を欠航するほか、KLMオランダ航空も約160便を減便する。
燃料不足リスクの顕在化を受け、ANAやJALは水面下で対策を模索する。
国内航空大手の幹部は「給油のために、就航先やトラブルがあった際の緊急着陸先としてつながりのある空港を経由するシミュレーションは進めている」と明かす。
候補地となるのが、航空燃料の輸出国として知られるインドだ。
ANAとJALはそろってインドに就航している。
欧州発日本行きの復路はアジア上空を通過しており、途中のインドでの給油で、出発地の給油量を減らすなどの取り組みが想定できる。
欧州便は訪日客の増加や危機による中東経由便からのシフト需要で単価が上がっている。
日本の航空大手にとって虎の子の路線だ。
混乱の長期化が見込まれる中、機会損失を避けようと先手に打って出る。
この記事を読みもう少し詳しく調べてみたところ、欧州の航空燃料危機は深刻で、IEAによると在庫は6週間分しかなく、ホルムズ海峡封鎖が続けば5月末から大規模欠航が始まる見込みとのことです。
すでにルフトハンザが2万便運休、KLMも減便を発表し、燃料価格は70%超上昇(1ガロン4.24ドル)しています。
今後、夏旅行シーズンに航空運賃高騰・キャンセル拡大が予想され、欧州経済(GDP8510億ユーロ規模)に打撃を与え、世界的な連鎖シャットダウンリスクも考えられます。
日本勢はインド経由給油で対応可能ですが、全体として地政学不安定化が長期化しそうです。
早急な代替供給確保が不可欠だと感じました。
