日本でナッツ類アレルギー急増

出典:日経新聞

日本でクルミなどのナッツ類アレルギーが急増している。

少量の摂取でも反応が出やすく、少量の摂取でも重篤な反応が出やすいため、深刻な問題になっている。

 

アレルギー中心拠点病院に指定されている相模原病院は、アレルギーを専門とする日本全国の医師からなるチームを結成し、3年ごとに食物アレルギーのモニタリング調査を実施している。

原因食物の上位3品目は長らく、鶏卵・牛乳・小麦が占めていた。

アレルギー症例全体の割合でみると、2014年のナッツ類による症例の割合は3%であったが、右肩上がりに急増し、前回の2023年には25%に達し、鶏卵の26.7%に迫る勢いであった。故に2026年の調査では、鶏卵による症例割合を超えると予想されている。

 

ナッツ類はそのまま摂取するだけでなく、菓子や調味料などの加工食品にも広く使われているため、モニタリング調査の結果も踏まえて食品表示の見直しが進められてきた。

鶏卵や小麦などの7品目に加えて2023年にはナッツ類の中でも最多のクルミが表示推奨から表示義務に格上げされた。

2025年12月に開かれた消費者庁の有識者会議では、クルミに次いで多いカシューナッツも格上げされることが決まり、表示義務がある特定原材料は9品目になった。

数年前にブームが起きたピスタチオも新たに表示推奨に追加される予定だ。

食物アレルギーはアレルゲンがスギ、ヒノキなどに比べるとメジャーではないが、現在では周知が進んできたと感じる。

私が学生時代は、知らない人、根性論で治ると思っている人が多かったのだと感じる。

給食で蕎麦アレルギーの子が強制的に食べさせられ、アナフィラキシーショックを起こしたニュースがあったが、

知名度・知識レベルは非常に低かったと思う。

僕の同級生には牛乳アレルギーの子がいたが、「慣れれば治る」とかわけのわからない根拠で、

毎日その子が残した牛乳をメスシリンダーに入れて「今日は何cc飲めました」というのを先生が発表していた。

当人は苦しくて泣いて、周りの人は「頑張ったね。明日はもう少し飲めるよ」とか言って激励する。

今の知識・常識からすればありえないことだ。人は変化を恐れる。

今が無事であればなおのこと。

一歩踏み出すには、過去は過去で大切なことは大事にしつつ、最新の知識を素直に取り入れていくことだと思う。

そして、その「知識」を「常識」にすべく、周知を徹底し、周知されたことの確認を行うことが重要だと思った。