首相、IAEA事務局長と7月4日面会処理水報告を受領の報道
日本経済新聞電子版より
首相、IAEA事務局長と7月4日面会処理水報告を受領へ
岸田文雄首相は国際原子力機関のグロッシ事務局長と7月4日に首相官邸で面会する予定だ。東京電力福島第1原子力発電所の処理水の海洋放出を巡り、IAEAによる検証結果を総括した報告書を受け取り、放出の時期を最終判断するとみられる。
IAEAの調査団は6月までに現地での検証作業を実施した。近く日本の取り組みを評価し安全性に関する最終報告書をまとめる。これまでに処理水の安全性や原子力規制委員会の機能などについて、いずれも問題ないと評価していた。
政府は準備を整えつつある。東電は27日までに放出設備の試運転を終えて工事を完了し、規制委は28日から設備の使用前検査を始めた。
30日までを予定する検査は、処理水と海水を混ぜる希釈設備や緊急時の遮断弁などが問題なく動くかどうかを真水を使って確認する。規制委の山中伸介委員長は28日「特に指摘事項がない場合は1週間程度で終了証が発行される」と述べ、来週か再来週にも合格するとの見通しを示した。
政府は夏ごろの放出をめざすと説明してきた。西村康稔経済産業相は28日、都内の講演で放出の時期について「方針は変えていない」と述べ、予定通りに進める考えを示した。処理水には放射性物質のトリチウムが含まれる。現在の技術では除去できず、東電は処理水を大量の海水で希釈してトリチウムを国の基準の40分の1未満に薄めて原発の敷地から1キロほど先の沖合で放出する計画だ。
中国や韓国など周辺国には海洋放出に根強い反発がある。政府はIAEAの最終報告で放出に向けたお墨つきを得たい考えだ。
隣国の中国韓国は日本の処理水放出に対して強く反発していますが、先日中国は福島原発処理水の最大6.5倍のトリチウムを放出していることがわかっています。
その他、原発を運用している国の年間トリチウム放出量は福島原発の処理水よりも多いというデータがあり、どの国も自国が放出しているトリチウムの量には目をつぶり、日本の処理水の放出に反対していることになります。
他国は、周辺国への説明など無く海洋放出し報告書への記載のみとなっている中、日本はしつかりと放出計画を組み周知して理解を求めており、こちらのほうが誠実であると感じます。
環境への影響は少なからずあるとは思いますが、これをしなければいつまでも完全な復興は出来ません。政府には周辺国の圧力には負けずに、正しい処理を行っていってほしいと思いました。