金融庁、損保ジャパン・ビッグモーター処分へ 検査着手
日本経済新聞2023年9月19日 17:45より抜粋
「金融庁は19日、中古車販売大手ビッグモーターと損害保険ジャパンへの立ち入り検査を始めた。保険金の過大請求を繰り返していたビッグモーターの不正行為を損保ジャパンがどこまで認識していたかと関与の有無が焦点だ。
両社への立ち入り検査は保険業法に基づく措置。行政処分には免許や登録の取り消し、業務停止命令、業務改善命令などがある。
ビッグモーターは損害保険会社と代理店契約を結び自動車保険を扱っている。保険代理店は本来、保険契約者に適切な契約を助言する役割を担うが、ビッグモーターは事故車を故意に傷つけて保険金を水増し請求するなど契約者に不利益になる行為を繰り返していた。」
私自身も保険代理人業務を行っておりましたが、大前提として自動車の任意保険を取り扱うには保険募集人試験に合格し、資格には期限があるので随時更新試験を受けなければなりません。そうまでして達成するノルマや利益の追求に何の価値があるのでしょうか?
会社が変わればその社風に順応することに抵抗はないのですが、さすがに法を犯すことにはNOと言わなければならないと思います。
現在の業務では法に触れることはありませんし、その様な指示を受けたことももちろんありませんが、法令順守の意味と重要性を強く感じました。
一時の成果や保身の為の嘘の代償が金融庁の立ち入り検査とあってはあまりに不釣り合いだと思いますが、正常な判断力が低下した状態では最悪な結果を招くことになります。
自分が常に正常な判断が出来る様に意識を高く持つことは理想ですが、判断に迷った時に周りの人に助言を求め、頂いた意見に真摯に向き合うことも重要だと思います。
そうして助け、助けられの関係が組織の根幹となり社風として根付いていけば、より良い会社になるのかと思います。