造船建造シェア、中国船舶集団が首位に 日本勢振るわず
日本経済新聞がまとめた23年の世界市場の調査によると、造船の建造量で中国の中国船舶集団が2年ぶりに首位に浮上した。国内最大手の今治造船は上位5社圏外となった。23年の世界の建造量は22年と比べて15.3%増加した。
22年に3位だった今治造船は6位だった。建造量は22年と比べて増加したものの、中韓の大手の建造量には追いつかなかった。
今治造船の檜垣社長は「人手不足で生産性を上げられないことが経営課題」と話す。
賃上げなどを進めて人員増員を進める。
順位は落としたが、今治造船の業績は好調で23年度の受注は前年比6.8%増だった。
手持ち工事量は約3年8カ月分を確保している。
世界の建造量は今後拡大が見込まれる。
30年代には世界の新造船の需要が23年と比べて約6割増に達する見込みだ。
その後も過去最大級の水準が継続すると予想している。
環境対応に向けた買い替え需要も大きく23年7月にIMOは国際海運の温暖化ガスの排出削減目標を
「50年までに50%以上」から「50年ごろまでに実質ゼロ」に引き上げた。
造船各社は燃やしても二酸化炭素を排出しないアンモニアなどを燃料とする船の開発を急ぐ。
一方で新燃料に対応した船の建造は「工数が3割以上増える」といい、その分建造できる隻数が減る。
今治造船は従来の燃料でも燃費性能の優れたエコシップ船の受注を進めて隻数を確保する。
国内最大といわれる今治造船が6位との事で中国と韓国の強さを再認識しました。
ですが、受注残は3年8ヶ月との事で好調である事に変わりないかと思います。その他に私が担当している造船所様も同様に2~3年程は受注が入っているところが多いです。
世界の建造数もこの一年で約15%増と増加傾向にあり、そう遠くない30年代には6割増との試算もあるとの事です。
新燃料関係は何が主軸になるのか、それとも各社バラバラのまま行くのか、現在新燃料といわれているもの以外の可能性があるのかなど、手探り状態であると思います。
常に情報収集を行うことが必須であると思うので、情報収集を心掛けて行動していきます。
30年代というと約6年後。新倉工業がどのように変化しているか、私たち一人ひとりの行動で未来が大きく変わるのではないかと考えさせられる記事でした。