賃上げ平均3.58%、春季交渉の連合集計 29年ぶり3%超

日本経済新聞 2023年7月5日 15:07 より抜粋

「連合は5日、2023年春季労使交渉の最終集計結果を公表した。 基本給を底上げするベースアップ(ベア)と定期昇給(定昇)を合わせた賃上げ率は平均で3.58%と、前年比で1.51ポイント上昇した。3%を超えたのは29年ぶりで、1993年の3.90%以来の高水準となった。

5272組合の回答状況を集計しており、物価高が賃上げを後押しした面が強く、持続的な所得の増加につながるかがこれからの焦点となる。

全体の賃上げ率は2000年以降、1.6〜2.2%の間で推移してきた。

賃上げ額は平均で1万560円と前年比で4556円増えた。ベアと定昇を明確に区別できる3186組合で見ると、ベアの引き上げ率は2.12%だった。前年比で1.49ポイント上がり、集計を始めた15年以降で最も高かった。

 

組合員数が300人未満の中小組合では、賃上げ率が平均で3.23%と前年比で1.27ポイント上昇した。3%を超えたのはこちらも29年ぶりで、賃上げ額は平均8021円と3178円増加した。」

 

この記事を読み、賃上げ率だけを見たら一見良くなっているように思えますが、その足元では物価高が続いていることにも注意しなければいけないなと感じました。

私生活ではガソリンや電気などの高止まりがあり、企業としては資源高などでコストがより多くかかっています。

こうした事を考えると賃上げが一時的な物価高対応に留まってしまうのではと不安を感じました。 人材投資を続けられる環境づくりや、物価高騰に対する対策が今後確実に必要になってくると思うので、その場凌ぎとならないよう10年後、20年後を見据えた動きを取り入れていく必要があると感じました。