英、核搭載の戦闘機調達へ

英国は、核爆弾を搭載できる最新鋭のステルス戦闘機「F35A」を12機調達すると発表しました。

これにより、戦場での使用を想定した戦術核を取得することになります。

戦術核とは攻撃対象が敵の軍事拠点などに限る形で低出力での核攻撃を可能にする核爆弾のことです。一方、敵の首都を壊滅させるような大規模な破壊能力を持つ核爆弾のことを戦略核と呼びます。
英国での戦術核搭載の戦闘機の配備は「核の脅し」を繰り返すロシアが実際に使用する事態に備えるためのものです。英国のスターマー首相はNATO首脳会議にあわせ「もはや平和を当然視できなくなった」との声明を発表しました。
英国では1998年に空中から発射する核戦力を手放し、潜水艦搭載の戦略核のみを保有してきましたが、ロシアがウクライナやロシア国境近くのNATO加盟国に対し戦術核を使いかねないとの見方があり、都市を壊滅させるような戦略核で対応するのはつり合いが取れないといった背景があるようです。
欧州に核抑止力を提供してきた米国はトランプ政権のもと、欧州安保への関与に消極的な姿勢が目立ち、米国に頼りきれなくなった事情もあるとみられています。

毎日テレビをつけても新聞を開いても戦争の話題が尽きることはありません。

今日爆弾が降ってくるかもしれない、銃で撃たれるかもしれない、外国に連れ去られるかもしれない、といった心配をほとんどすることなく毎日を送っています。私が普段心配していることと言えば、飼い猫が元気にしているかどうかと、日々の業務を時間内にどう終わらせるかくらいで、戦争関連のニュースを目にしても、その瞬間は危機感に襲われますが、「遠い外国の話だ」とどこか他人事のように受け止めているのも事実です。実際、世界中で核の脅威がちらつく中で、日本本土には直接的な被害が出ていないということはこれまで「ただラッキーだったから」なのかもしれません。
日本は『非核三原則』をモットーとする核を保有しない国です。この記事の英国のスタンスを考えると、有事の際、あるいは核による脅威から身を守らなければならない事態が発生した際、日本は英国が頼らなくなった米国を頼らざるを得なくなります。
一般人レベルで日本を守るためにできることは、「日本を攻撃したらまずい」と思わせることかなと考えました。例えば「Made In Japan」はある種ブランドのように世界では扱われています。私も日本の製造業に携わる一員として、損なわれたらまずいと思われるような技術力を身に着けるため、これからも毎日が勉強だと思って業務に取り組みます。