米長官「イスラエルは国際法違反」ラファ進行計画に懸念

出典:日本経済新聞

ブリンケン米国務長官は12日、CBSテレビのインタビューで、パレスチナ自治区ガザに進行するイスラエルについて「子供や女性らの被害の全容を考えれば、国際人道法にそぐわない行動があったと評価するのが合理的だ」と指摘し、ガザ最南部ラファ振興計画に改めて懸念を表明しました。

また、国際人道法に違反したかどうかの最終判断を下すための調査を続けるとも語りました。

米政府は10日、イスラエル軍が米国から供与された武器を国際人道法に違反する形で使用した疑いがあると指摘する報告書を議会に提出しました。

AP通信によると、米政府同局者が公式に同様の内容を認めたのは初めてのこととのことです。

ブリンケン氏はイスラエルがラファでの軍事作戦に関し「民間人保護に向けた信頼できる計画をまだ我々に示していない」と説明し、ラファに本格侵攻してもイスラム組織ハマスの全戦闘員を掃討するのは不可能だと述べました。

イスラエルによる軍事作戦で死亡した民間人が「テロリスト」よりも多いことも認めました。

米政府によると、ブリンケン氏は12日、イスラエルのガラント国防相と電話会談し、ラファへの本格侵攻計画に改めて反対と伝達し、サリバン大統領補佐官もイスラエルのハネグビ国家安全保障顧問と電話会談し、近日中に両政府高官による戦略協議を開催する方針で一致しました。

 

2カ月前のスピーチの際、ガザの状況に関する記事を紹介したことがあります。

その当時と比べ何も変わっていないと感じました。

普段の生活の中で意識することは非常に少ないですが、今この瞬間にも命のやり取りが行われているのかもしれないと思うと、心が痛みます。

「犠牲者のうち民間人が『テロリスト』よりも多い」というワードが現地の状況の深刻さを感じさせます。

戦闘そのものによる被害もさることながら、飢餓や医療体制の崩壊など、現地の方々にとっては非常に過酷な環境下での生活を強いられていることでしょう。

私自身が人道支援団体への貢献や寄付などをしているのかといえば、このようなニュースを聞いて心がざわついたタイミングで2回程度、日本赤十字社へ寄付をしたぐらいです。

それ以外の時間の自分はどうなのかと言えば、「無関心」ということになるかと思います。

人としての最低限の生活すらできない人々が同じ地球上にいるというのに無関心でいる状況は、表現が難しいですが、恐怖のようなものを感じます。

仕事においても、私は自分が今やっていることだけに集中しすぎてしまう傾向がありますが、それも一種の無関心なのかもしれません。

この記事のおかげで世界を変えることは難しくとも、仕事の仕方、見方を変えてみようと考えるきっかけを作れたように感じました。