特訓1日300貫 全員副業のすし職人、つながり生む場に

静岡県下田市のすし店「寿しらぼ三〇二(みまつ)」でカウンター越しに客と会話しながら手際よくすしを握る職人、

実は8人全員が会社員やカメラマンなど様々な本業を持つ〝副業職人〟だという。

指導役は創業80年を越える老舗すし屋「美松」の4代目。

長年の修業を経て地元に戻ったものの、働き手不足や家庭との両立に悩み、副業者の採用という新たな形を模索した。未経験でも数日で接客ができるよう副業者には握りの練習に専念してもらい、シャリとネタの準備は自分が担う。

人手不足解消のために始めたこの取り組みは、職人同士や、職人と地元とのつながりという副産物も生みだした。職人の中には土地が気に入って、下田に通うようになった人もいる。また職人ひとりひとりにファンがつき、それが彼らの本業にもすしにもつながっていけばとの思いにより、店のインスタグラムで紹介し始めた副業職人たちのSNSから、本業の知り合いなど、それまで下田に縁がなかった人も足を運んでくれるようになった。

小さな町の個人経営のお寿司屋さんが、自身のライフワークバランスを改善したいという個人的な問題のために始めた試み。

この一石が、本来なら交わることもなかった副業職人たちとの出会いを生み、副業を通じて彼らの本職だけでなく私生活にも刺激や変化をもたらし、彼らに関わるまた別の人の行動にも影響を与えました。

人だけでなく、町にも活性化や話題性をもたらしています。

波紋のようにいいことが大きく広がっていった背景には、自分のことだけではなく、副業職人や活気のなくなった地元のことまで思いやり、行動したことがあると感じます。情けは人の為ならず。自分の周りをよくするのはもちろん大事なことですが、それが周りにとってもよいことになれるよう利他の精神を忘れずに日々を過ごしたいと改めて感じました。

またすし職人といえば修行が厳しいイメージがありますが、実際にそれを経験した店主だからこそ、短期間でお客様の前に出られるような策を生み出せたのだと思います。嫌なこと苦しいものを越えたからこそ得られるものがある、困難に立ち向かう際にも自分の糧になるものを得ようという気持ちでいこうとパワーをもらえました。

又、お寿司屋さんの店舗にもミストシャワーがあるとこの夏は風柳になると思いました。
6月から熱中症対策義務化が発令されましたので、是非この機会にミストシャワーのご検討をお願い致します。