消費支出、23年の月平均2.6%減 物価高で3年ぶり下落

総務省が6日発表した2023年の家計調査によると、2人以上世帯の消費支出は月平均で29万3997円と物価変動の影響を除いた実質で前年比2.6%減った。

物価高で食料品を中心に支出が減り、5.3%減だった20年以来3年ぶりのマイナスとなった。

物価高を映し、消費支出は名目では1.1%増えた。消費支出を構成する10項目のうち7項目で実質の支出が前年を下回った。今年は暖冬だったこともありこれに関する消費が減少したのも一因となっているようです。

23年の勤労者世帯の実収入は月平均60万8182円で、名目で前年比1.5%減、実質で5.1%減だった。

実質は3年連続でマイナスとなった。実収入から社会保険料などを差し引いた可処分所得のうち、消費に回した割合を示す平均消費性向は64.4%で前年から0.4ポイント高まった。

家計が支払う金額は増えているものの、価格上昇によって押し上げられているだけであり、実際に購入できているモノやサービスの数量や回数は減っているという状態です。

普通に去年と同じ生活をしていたとしたら、物価が上昇したらその分消費支出も上昇するのが当たり前なのに、物価は上昇したのに消費が減った。

ということは、物価が上がった以上に消費を抑えなければならない状況にあるということであり、この状態が続けば、節約志向が高まり、やがて名目の消費支出も落ち込み、実質の落ち込みが一段と深まります。

慣れてきているとはいえ厳しい状況はまだまだ続いています。

様々な要因が生み出すどうしようもない不況の中、不満や愚痴はたくさん出ます。

が、そうした社会作りをするために我々は個々の生活をよりよくするためだけでなく社会全体をよくするためにも出来ることがあるはずです。

これに対して何かというと政治が悪い、社会悪いという意見は散在していますが、まずは自分が社会の一員として義務を果たすこと大事だと感じます。

難しいことはあまりわかっていませんが選挙に行き、自分の意思を投ずることで社会に参加することくらいは出来るのではないのでしょうか。昨今のニュースに対してのコメントを見てそのように感じました。