存在感増す「ファン株主」、サンリオは限定グッズ 長期保有の担い手に

個人投資家を中心とした「ファン株主」の存在感が増している。
持ち合い解消が進み上場企業が鎧を失う中、長期保有が期待できる安定株主になり得るためだ。

3年以上の保有で限定グッズを配布するサンリオなど各社が取り込みを狙う。緊張感がありつつ、最適な関係をどうつくれるかが注目される。

サンリオは昨年、株主優待の長期保有制度を導入した。300株以上を3年以上保有する株主にキャラクターをかたどった限定アクリルスタンドを贈る、との内容を公表するとSNS上は歓喜に沸いた。

6000株以上を3年以上保有する株主には経営陣とのオンライン懇談会なども開く。
個人株主数は2025年3月期末までの1年間で2万人強増加した。
個人株主数は増加傾向にある。証券保管振替機構によると、個人株主数は24年度に1599万人となり、7年連続で増加した。直近2年間では計100万人以上増え、投資への関心が高まっている。理由の一つが24年1月から始まった新NISAだ。若年層も含めた幅広い層が株式投資を始めやすくなった。企業も最低投資額引き下げへ動いた。24年の株式分割の発表件数は211件と7年ぶりの高水準だ。
足元で本格化した株主総会でも個人株主の存在感は増している。

サンリオの担当者は「ファンになってもらい、株式を長期保有し続けてほしい」と話す。

このように、企業と個人株主との関係が変わりつつある今、株を持つことが“応援する気持ち”に近づいてきたように感じました。自分の好きな企業を長く支えるという姿勢は、企業にとっても大きな力になりますし、投資をもっと身近に感じられるようになるのではないでしょうか。その存在は財政的な面ではもちろん、応援してくれている人がいるということが大きな励みとなり企業活動をする上での大きなモチベーションアップにつながると思います。

株式を通じたつながりが、これからの経営や社会にどのような変化をもたらすのか、とても興味の湧いた記事でした。