北海道発カプセルトイ専門店、コロナ逆手に進撃
カプセルトイの専門店を展開するトーシンの事業規模が急拡大している。
2018年に専門店事業に参入し、コロナ禍で空いた商業施設の区画などへの積極出店が成功した。
現在では全国の店舗数は180店に上る。25年度の売上高は前年比約2倍の200億円の大台を目指す。
トーシンはかねて、カプセルトイのほかゲームセンターなどアミューズメント系の事業を手掛けてきた。
一時は売上高が20億円ほどに達したこともあったが、家庭用ゲーム機の普及などで徐々に業績は低迷。2010年代は売上高が7〜8億円まで落ち込む状況に陥っていた。
転機となったのが18年のカプセルトイ専門店への参入だ。
日本玩具協会によると、カプセルトイの市場規模はこの10年で倍増しシニア層まで客層は広がっている。この波に乗り、24年度には売上高が116億円まで拡大した。
事業規模を一気に拡大させた背景にあるのはコロナ禍だ。外出する人の流れが途絶え、商業施設などでテナントの撤退が相次いだ。トーシンは撤退後の空いた区画に出店攻勢した。
トーシンは目を引く内外装や、購入したカプセルトイを好みの背景で撮影できるブースなどデジタル技術を使ったサービスで独自性をアピールするが、仕入れ商材では競合店舗と差異を打ち出すのは難しい。バンダイなどの大手が独自のIPを抱えるなか、トーシンはコラボ戦略によるカプセルトイの自社開発に力を入れている。
具体的には、プロ野球とコラボしたカプセルトイを仕掛けた。ファンの間では「推し活」グッズの一つとして定着しつつある。自社製品は外販や海外輸出なども進める計画で、収益源の多様化を進めた先には新規株式公開も視野に入れている。
誰もが一度はやったことのあるカプセルトイ、私にはガチャポンの方が馴染みはありますが。
カプセルトイは商材が重要だと思います。
むしろ商材に興味がなければ購入する事はないのではないかとまで考えます。
大手メーカーが独自の商材を抱える中、それに打ち勝つ方法として店舗内の独自サービスであったり、コラボ商材など違う視点で売り上げを伸ばしていったとの事で多様な視点の持ち方や考え方が大切であると感じました。
私は頭が固く物事を柔軟に考える事が苦手である認識があります。
物事を多方面から見る視点を意識して仕事や日常生活をおくっていきたいです。
ゲーム機の普及で一時は売り上げが7~8億まで低迷した時期もあったそうですが今では116億、来年度は200億を目指せる状況との事で新規事業参入の強みを考えさせられる記事でした。