任天堂、Switch使った高齢者向けイベント 学研系と連携

 

任天堂は1日、主力ゲーム機「ニンテンドースイッチ」を活用した高齢者向けのイベントを企画していくと発表した。

学研ホールディングス傘下の学研ココファンと連携し、同社が運営するサービス付き高齢者向け住宅のうち約200施設にスイッチを提供する。「脳トレ」や体を動かすゲームで遊んでもらうイベントを定期的に開き、認知症の予防や運動不足の解消に役立ててもらう。

任天堂は2月から学研ココファンの一部施設で同様のイベントを試験的に実施してきた。

高齢者から好意的な反応を得られたことから規模の拡大を決めた。任天堂は、今回のような取り組みを通して「Nintendo Switchおよび対応ソフトの更なる可能性を追求し、誰もが体験できる独自の娯楽をご提供することで、年齢や性別、ゲーム経験などを問わず、任天堂に関わるすべての人を笑顔にする未来を目指して参ります」として活動の指針を表明している。

任天堂のゲームソフトと言えば今からおよそ20年前に話題となった大人のための脳トレゲームのソフトが記憶にあります。

操作方法はシンプルで、どの世代の方も入り込みやすく、医学博士の監修というお墨付きをタイトルにつけ、楽しくトレーニングを出来るこのゲーム。

それまでこのようなポータブルゲームは子供が遊ぶものとして普及していましたが、親世代を通り越して高齢者世代をターゲットにしたソフトでこれぞまさに大人から子供までの世代に向けた商品は“脳トレ”というワードを翌年の新語流行語大賞トップ10を受賞するまでの社会現象にもなりました。

これを機に高齢者がこのようなゲームを楽しむ機会が増え脳トレというポジティブなワードで避けて通ることのできない老いに楽しみながら抗う新たな娯楽の一つになりました。

また登場から数十年が経ち、コンピューターゲームにあまり抵抗のない世代の方が高齢者となってきたこともあり、ただヒットを生むだけでなく、時の流れや変化する時代背景をうまく使っています。我社の唱和にあるような理想図が具体的にみられ、ジャンルは違えど、いいモデル像になっているように感じました。