中国、チベットでダム着工
中国では現在、チベット高原を源流とし、源流の標高が世界で一番高いことで知られる
国際河川『ヤルツァンポ川』に水力発電所としての機能を持つダムを5つ設置する計画が進められています。
この計画により建設されるダムによる年間発電量は中国湖北省にある三峡ダムの3倍に相当する規模が見込まれます。
このダムで発電された電力は上海市や広東省などの沿海部に送電する計画で、中国で使用される電力の発電方法の中でも割合が高い火力発電への依存率を下げ、脱炭素の加速を狙っているようです。
また、建設予定地にあたるチベット自治区の一般公共予算のうち3分の2は中央政府からの補助金で賄われており、沿海部への電力の販売によって歳入拡大を目指す思惑もあります。
一方、ヤルツァンポ川下流にあたる国では、この計画に対する警戒感が強まっています。例えばインドが懸念していることは、中国が上流でダムによる川の水量を調節することで氾濫や水不足を引き起こすなど「武器」として悪用する可能性があるとしています。
中国とインドの間では1962年の第一次中印国境紛争以来、国境紛争が継続しています。中印間における国際河川の開発は新たな対立の火種になる可能性もあります。
私はこの記事を読み、中国という国が自国の利益だけを優先しているだけでなく、自国に利益がもたらせられるのであれば、他国が不利益を被っても関係ないとするスタンスを隠そうともしていないと感じます。
その結果が、隣国からの警戒心という形で表れているのではないでしょうか。
他国に対する配慮、尊重する気持ちを一切見せない姿には不快感すら覚えます。また、最近見つけたインターネット記事で、中国のダムが貯水量を増やした結果、地球のバランスが崩れ、自転速度が遅くなっているとする記事を目にしました。
三峡ダムの水は満水時には琵琶湖の約1.4倍にあたる約40立方kmの水を蓄えられるそうです。
この膨大な量の水が移動することにより、宇宙から見た地球の形が、赤道部分がわずかに膨らみ、極地域が平ら気味に変形し、1日の長さが0.06マイクロ秒長くなる可能性があるとのことでした。ということは、今回中国が計画している三峡ダムの3倍規模のダムが完成すれば、時点速度はさらに遅くなるのでしょうか。
ダムを作ると地球の自転が遅くなる、相談なしでの大規模インフラの建設は隣国に警戒心を抱かせるというように、行動には結果が伴うということを強く感じました。私は悪い感情ほど外に出やすいという自覚があります。感情的にムラのある仕事をするのではなく、お客様から感謝していただけるような結果を生む仕事の仕方をこれからも模索していきます。