ベトナムで反浪費運動
ベトナム共産党が「反浪費」を合言葉に、政府機関がお金や時間を無駄にして企業活動を妨げる行為を厳しく糾弾し始めました。
2045年の高所得国入りを目指し、さらなる外資誘致で成長加速を促そうとしております。
ベトナムでの「浪費」にあたる事柄としては、不十分な法整備や官僚の無責任な態度、行政組織の効率の悪さが挙げられております。共産党の最高指導者であるトー・ラム書記長は企業や個人に労力と時間の無駄が発生することで、人材や財政を枯渇させ、生産効率の低下を招くなど、深刻な結果を引き起こすとし、厳しく糾弾する姿勢を示しました。
これらの「浪費」が横行した背景には前書記長が推進してきた汚職撲滅運動による影響が挙げられます。
汚職撲滅運動を徹底した結果、役人には責任回避に走らせ、決断の先延ばしやたらいまわしが横行するようになったといいます。
この「反汚職」の動きがベトナムの経済成長を鈍化させてきた側面もあります。
ベトナムは2045年の高所得国入りを目指し、半導体、高速鉄道、原子力の3本柱に注力していくとのことです。
この記事を読み、ベトナムという国のいい意味での貪欲さを感じました。
2045年に高所得国入りという明確な目標を立て、そのために排除するべき弱み、無駄、今後に向けた課題をスピード感をもって抽出しており、失敗を恐れていないように思いました。
以前、研修で業務における無理、無駄、ムラを抽出する機会がありました。
整備における無理、無駄、ムラはほとんどの場合、納期や交換部品、工程に関する報告・連絡・相談が不足することで生じることがわかりました。
この報告・連絡・相談を怠り、業務が滞ってしまう状態が無駄となり、経費の浪費につながると考えるようになりました。
また、私にはチャレンジ精神が不足しているとのご指摘をいただいたこともあります。
例えば、旋盤加工の際に0.5mmずつではなく、材質によっては1mm単位で削ってみる。整備作業に取り掛かる前に各工程を確認し、必要工具一式を事前に用意することなど、チャレンジ精神とスピード感を意識しながら、行動につなげていくことで、今後も業務の効率化につなげていきます。