バスにも2024年問題 タクシーに流れる運転手、減便深刻

運転手の労働規制が強化される「2024年問題」はバス業界にも深刻な影響を及ぼしている。

拘束時間や勤務間インターバルの制限強化で人手不足が深刻化し、4月以降は減便に拍車がかかる。

賃金水準の優位性も薄れ、タクシーや物流業界に転職する運転手が相次いでいる。

北海道中央バスは23年12月のダイヤ改正で361便を減便・廃止。

更に4月1日のダイヤ改正で路線バスの5%ほどにあたる313便を減便。

要因は運転手不足だ。

コロナ禍以降、バスの運転手の数は200人あまり減り、直近ではバスからタクシーやトラックに運転手が流れている。

政府はトラック運転手の賃金が24年度に10%前後上昇するとの見通しを示すが、バス業界は賃上げの原資に乏しい。

札幌市内の路線バスでは24年12月に十数%の運賃値上げが予定されているが、コロナ禍による生活様式の変化などで利用者数は振るわず、運転手流出に歯止めがかからない。

24年4月からの働き方改革関連法の全面施行に伴い、バス運転手は拘束時間の上限規制が強化され、勤務間インターバルも従来より長く取る必要がある。

運転手にとっては収入の低下要因となり得るほか、事業者側としては早朝・深夜便を中心に人繰りが一層逼迫し減便を余儀なくされている。

近年ではバスそのものの規模も縮小されていることを至る所で気づかされます。

そのような原因として利用者の減少に加え、この2024年問題の影響があるのでしょう。

バスの利点は何といっても運賃の安さだと思いますがこのような状況下での維持は難しいと思います。

私は車を運転するのでバスを利用することはほぼないのですが、毎日使用する人にとっては大きな負担となることは言うまでもありません。

その代わりに従来よりサイズがコンパクトなバスや乗り合いバス・タクシーなどを見かけることが増えてきており、それ自体、便利で無駄のない交通手段として大いに有効活用をされているように思います。

そうした結果がこのような記事の事案となっている一因になっていると感じました。

需要と供給だけでなく法やそれを取巻く環境などのバランスをもとらなくてはならない為更に落としどころの模索は大きく難しい課題となりそうです。

働く人を守るための法律とはいえ複雑な世の中になったものだと痛感させられました。