スタバ、紙ストローやめます

スターバックスコーヒージャパンは今年1月から、ストローの素材を紙から植物由来のバイオマスプラスチックに切り替える。

植物油などが主原料のバイオマスを全体の99%に配合したバイオプラは海水や土壌中の微生物によって無機物まで分解され、環境への負荷が低いとされる。

紙製より重量が軽いため、店舗から出る廃棄物も約5割減らせる見込み。

同社がストローの素材を石油由来のプラスチックから紙に切り替えたのは5年前。

一部の客から「時間がたつと紙がふやける」「味わいが変わる」といった声が寄せられ、ぬれても軟らかくなりにくくドリンク本来の味わいを保てるバイオマスストローに変えることで環境にも顧客満足にも考慮した。

タリーズコーヒージャパンも2019年から25%バイオマス配合のストロー提供を始め、プロントコーポレーションも昨年プラ製から竹や食品由来の素材に切り替え。

日本マクドナルドは原則紙ストロー・希望者にプラ製ストローを別途提供していたが、客の一部から紙ストローの使用感に不満が出たため今夏から紙ストローの代わりにフタに飲み口が付いたカップで提供する試験を始めた。

外食企業のストローへの苦戦に驚くと同時に、そもそもストローは必要なのかという疑問が浮かびました。

カップから直接飲むことに否定的な世間の声を調べたところ、直接飲むと中の氷が勢いよくずれてきて水分が飛び出すことがある。口元のお化粧が落ちる。運転やゲームをしながら飲むのに不便。企業の苦労や環境への負荷を考えると、贅沢な悩みに感じました。

使った人がきちんと分別してゴミ箱に捨てればいい、との意見もありましたが、正しくごみ箱に捨てられたとしても、その後ごみを集める人がうっかり不燃/可燃を取り違えてしまったら。

小さなストローがゴミ収集車からこぼれ風に飛ばされてしまったら。

最初のひとりだけの責任でなく、その後に続くあらゆる行程で様々な「うっかり」の可能性があり、その上でプラストロー問題を解決するためにはやはり根本から変える必要があると感じます。

それはストローの素材、というより、我々利用者側の意識ではないでしょうか。

自分の不便や面倒と、もっと大きな規模での損害を天秤に乗せて正しい判断をすることは簡単ではありませんが、仕事でも日常でも心がけようと感じた記事でした。