オーストラリア、SNS利用16歳未満禁止 法案提出へ

 

オーストラリアのアルバニージー首相は、各州の首相と連絡会議を開き、全土での16歳未満のSNS禁止に合意。

法案が上下両院で可決された場合、1年間の猶予期間を経て施行される。

 

対象となるサービスは動画投稿アプリのTikTokやX、フェイスブックなど。

16歳未満の使用を防ぐ措置を講じる義務はIT企業に課せられ、保護者や子供はルールを破っても罰せられることはない。

調査会社によると国民の61%がこの法案に賛成しているという。

規制強化に動くのはオーストラリアだけではない。

アメリカでも各州の知事が次々と若者のSNS利用を禁止・制限したり保護者の同意を必要としたりする法案に署名。イギリスでは16歳の少女が同年代に殺害された事件にSNSが深く関わっていたことを受けて、10月、アルゴリズムの対象から16歳未満を除外する法案が議会に提出された。カナダでは複数の教育委員会が「SNSは子供の思考や行動を作り替えてメンタルヘルスを害している」として、運営するIT企業大手に損害賠償訴訟を起こしている。

 

私はSNSに詳しくありませんが、これらを制限すれば子供たちに今起きている問題は解決するのでしょうか。

要因の1つであることには間違いないとはいえ子供の問題行動や心の不安定さの責任をSNSにばかり押しつけているようにも感じました。

SNSに溢れる今も、昔も、変わらないのは、子供は大人をよく見ているということ。

スマホに夢中になって自動車事故、ネット依存で育児放棄、盗撮してサイトにアップなど、日々飛び込んでくる大人のSNSに関わるニュースを見聞きして、子供たちは大人の決めたルールを守ろうと思えるでしょうか。

子供たちにSNSとの正しい付き合い方を説く前に、私たちが自信をもって「大人は自分を律してSNSと付き合うことができる」といえるようにならないといけないと感じました。

また制限や禁止をかけるのであれば、その代わりになるものを提案してあげるのが大人の余裕や優しさであり、責任であると思います。小さな画面の中、誰かの目線でうつした世界より、自分の目で見た、枠のない大きな世界で夢中になれるものを探す手伝いをしてあげる。趣味を見つけるきっかけ作りを提供する。そんな大人になりたいと感じました。

仕事でも同じように、生産終了した部品や完備品について、ただ終了したという事実を伝えるだけではなく、後継モデルや代替品を提案できる知識や余裕を持ちたいと感じた記事でした。