洋上風力、世界で頓挫相次ぐ「コスト増で中止」

世界で洋上風力発電の開発中止が相次いでいる。

2025年8月までに10か国・地域でコスト増を理由に合計発電容量22ギガワット(以下、GW)規模の入札中止や延期、事業者の撤退が決まった。23~24年の2年間の合計を超えた。開発コストの高騰は1~2年続くとの見方もあり「脱炭素の切り札」としての期待は急速にしぼんでいる。
インド、デンマーク、ドイツ、オランダ、エストニアでの公募(計12.5GW分)では、入札自体が成立せず、台湾では開発条件を満足できないとして開発許可が撤回された。
事業者の撤退も相次ぐ。5月、デンマークに拠点を置く洋上風力最大手のオーステッドが英国で開発していた2.4GW分の案件を中止した。他には、ノルウェーの石油大手エクイノールがオーストラリアで地元企業と開発を進めていた案件中止を発表、日本では、三菱商事と中部電力が1.7GWの案件から撤退。米国東部ではフランス電力大手EDFと石油大手のシェルの折半出資会社が開発を進めていたが、採算悪化によるシェルの撤退が表面化。その後、トランプ政権下で開発許可が撤回された。

開発コストの高騰について有識者は「1~2年続く」とみる。銅などの原材料価格の高止まりや、米GEベルノバが洋上風力の主力構成部品であるタービンの受注を停止したことで、タービン需要の逼迫が響くという。一定程度の政策支援や事業者の収益を増やす工夫が求められる。という記事でした。
業務において、一度進みだした案件にブレーキをかけるのは難しいものですが、引き際というのも肝要であると思います。「こだわり」が「付加価値」ではなく、ただの「意地」や「固執」であった場合、それは利益にはつながりません。私は「頑固物」だと多くの人に言われて育ってきたのですが、「意地」や「固執」が多いのだと思います。そんな私に意見し、「選択と集中」の機会をくれる仲間には感謝しかありません。私も「選択と集中」の機会を提供できるようになりたいと思い直した記事でした。

【余談】:ギガワットという桁違いな単位を目の前にすると、現実味がなく想像すら難しいが、kWやWであれば身近で想像もしやすい。ところで、風力+タービン+発電とくれば、あの有名な変身ベルトの真ん中が脳裏に浮かんでくるのは私だけだろうか。

仮面ライダー1号は、あの変身ベルトのタービンで発電された電気エネルギーで改造された筋肉を動かしている。

だが、そのタービンの直径は約10cmと小さい。風速10m/s(傘が破損する、風上に向かって歩くのが困難な程度)の風を受けて得られるエネルギーは、ショッカーの化学力で変換効率100%としても、たった2.8W!仮面ライダー1号は身長180cm、体重70kgであるため、諸々の計算をすると、2.8Wでは、しゃがんだ状態から立ち上がるだけで3分40秒もかかってしまうことになるようだ。

しかし、劇中ではエネルギッシュに動いている。

そこでライダーである所以、バイクの出番。愛車サイクロンは最高時速300km/h。その時、風をしっかり受ければ風速83m/sの風を受けられ、1620W発電する。25m飛び上がるライダージャンプに必要なエネルギーを蓄積するのに10.6秒で済む。なお、エネルギーの蓄積は可能なので1時間バイクに乗っていれば、ライダーキック340回分貯められる。これなら劇中の動きも納得である。40年以上も前に科学的にも納得できるヒーローが生み出されていたことに感嘆する。日々の業務においても理屈が説明できるよう品質調査などを通じて事実や仕組みを理解するよう努力していきたい。