「スーパーエルニーニョ」10年ぶり発生か 米機関予測、農業に影響も
2026/5/22(2026/5/15日本経済新聞電子版掲載)
最近、米国海洋大気局、NOAAが、2026年後半に“スーパーエルニーニョ”が発生する可能性が高まっていると発表しました。
スーパーエルニーニョとは、通常のエルニーニョ現象よりも規模が大きく、世界各地に異常気象をもたらす現象です。
過去70年余りで、わずか3回しか発生していません。
特に懸念されているのが、農業や食料供給への影響です。
コメ、小麦、トウモロコシなどの収穫量が減少し、世界的な価格上昇や供給不安につながる可能性があります。
そして、これは日本にとっても他人事ではありません。
2023年のエルニーニョ発生時、日本の夏の平均気温は平年より約1.2度高くなりました。
各地で猛暑日が続き、11月でも25度を超える日が観測されています。
その影響もあり、2024年にはコメ不足や価格上昇も話題になりました。
異常気象は、すでに私たちの生活や経済に影響を及ぼし始めています。
御殿場市でも2023年には最高気温が34度を超える日が観測されました。
本来は標高が高く涼しい地域ですが、気候特性を考えると大きな変化であり、全国的に気候の厳しさが広がっていることを示しています。
専門家は、もし今回スーパーエルニーニョ規模になれば、2023年を超える暑さになる可能性もあると指摘しています。
私たちメーカーにとっても、気候変動は無関係ではありません。
原材料価格の上昇、物流の混乱、エネルギーコストの増加、そして工場や現場での熱中症リスクなど、ものづくりに直接影響を与えます。
気温が1度上がるだけでも、設備の安定稼働や品質維持に影響がでます。
つまり、気候変動は「環境問題」だけではなく、“ものづくりの課題”でもあるということです。
だからこそ私たちも、日々の業務の中で、「ムダなエネルギーを減らせないか」「より安定して持続可能なものづくりができないか」という視点を持つことが大切だと思います。
スーパーエルニーニョを、遠い自然現象ではなく、自分たちの仕事や未来に関わるテーマとして捉え、備えていきたいと思います。
