AI製のジブリ風画像が世界で流行、「作風」保護の議論再燃
「スタジオジブリ風」の画像がSNS上で流行し、個人のみならず政府機関や軍までが活用する事例が相次いでいる。
米ホワイトハウスは、ドミニカ共和国出身の移民が拘束される様子をジブリ風に描いた画像を公開し、イスラエル軍も兵士が戦闘機に乗る様子を同様の作風で表現するなど、戦争プロパガンダとしての利用に懸念の声が上がっている。
背景には、ChatGPTなどの生成AIの普及があり、OpenAIのサム・アルトマンCEOは、同社のサービスに「1時間で100万人が登録した」とする投稿を行っていた。
AIによる画像生成は「作風の模倣」という新たな論点を生み出しており、アメリカの著作権法では「作風」や「アイデア」自体は保護されない一方、消費者がジブリ公式と誤認するような使用方法には問題が生じうる。
一方で、OpenAIはAIの学習はフェアユース(公正利用)に該当すると主張しており、
米国内では現在、AIの学習とフェアユースをめぐる訴訟が40件以上に上っている。
本記事を読み、生成AIと上手に付き合えているか、自分自身に問いかけるきっかけになりました。
私はOpenAIの黎明期から、レポートの添削や、課題で使うExcelファイルの作成などに活用しており、気づけば3年ほど継続的に使っています。
黎明期のAIは、簡単な足し算さえ間違えたり、箸を使わずに手づかみでラーメンを食べるイラストを描いたりと、思わず笑ってしまうような精度でしたが、それでも使い続けることで、今では驚くほど高精度な出力ができるようになりました。
イラストも、もはや作者がAIか人間かの判別がつかないレベルになっていて、進化のスピードをひしひしと感じます。
そんな中、戦争を想起させるようなプロパガンダや、世界の要人がコミカルに動くような動画が生成され、インターネットに出回っている現状には、個人的に強い懸念を抱いています。
「やっぱりこの記事が出てしまったか」と、ある種の予感のようなものもありました。
少し大げさな言い方に聞こえるかもしれませんが、AIのいない生活はもう不便に感じてしまうと思います。
自分で考える機会が減っていることへの自覚はあるものの、ビジネスメールの表現や言葉遣いなど、情報漏洩に関わらない範囲でついAIに頼ってしまうことが多いです。
この原稿もAIに添削してもらっているので、文章の精度は高いはずです。
ただ、この便利な生活に慣れすぎないよう、これからも自分を律しながら、AIとの付き合い方を見直していきたいと考えています。