甲子園がゴールじゃない 大谷育てた花巻東・佐々木監督
様々な「人財」が進化を続け、その力をグローバルに発揮できる環境をどうつくるか。
人が減り続ける日本が国力を保つために重要な命題だ。
米大リーグで活躍する大谷翔平(ドジャース)と菊池雄星(エンゼルス)の2選手を育てた岩手県の花巻東高校野球部・佐々木洋監督は、異才を育てるカギは「目標設定」にあると言い切る。
監督に着任した当初は甲子園出場すら遠かった。
転機となったのは恩師からの「経営を学べ」との言葉。
野球の本を捨てて、経営者の講習会に通う日々を過ごした。
投打の二刀流の大谷選手を非常識と言う人が多いが、非常識と思っている方が非常識だ。
他の選手も二刀流はできたのに、指導者や親がその可能性を奪っていたのではないだろうか。
人材育成方法は野球から学んだことより経営や異業種から学んだことの方が多い。
非常識にものを考えることもその一つだ。
野球は経験論が受け継がれている。
髪形を丸刈りに統一するのはなぜか。走り込みをすると下半身に本当に強い筋肉がつくのかなど、全てを一度疑うことを指導の基本にしている。
「経営」を学んだことで、野球部の監督として殻を破ったと語る
佐々木監督が野球の指導者になることを決めたのは大学生の時。
中途半端な自分に嫌気がさしていたころ、米国の哲学者であるナポレオン・ヒルが書いた『思考は現実化する』という本を読み、その時、なりたい自分と自らの行動がずれていることに気づいたようです。
そこで初めて自分で目標設定をしてみて、その重要性に気づいたそうです。
この記事の中で佐々木監督は、高校時代における教育の重要性を強調し、選手たちがその後の人生において成功できるように導くことが指導者の役割であると考えていました。
目標設定の方法を教えることによって、選手たちが自主性を持って行動できるようになることが大切とのこと。佐々木監督の考え方は、単なるスポーツ指導にとどまらず、人生全般における成長を促すものだと思いました。
私の中でも目標はあります。
しかし、漠然とした目標だけで、細かいところまで考えたことがありませんでした。
どのようになりたいのか、なぜそう思うのか、どのようにしたらよいのか。
自分を客観視し、一つ一つ紐解いていくような考え方を実施してみよう。目標ももっと細かく設定してみよう。と思えた記事でした。