所信表明、石破色抑制で「守り」に比重 選挙勝利を優先

石破茂首相は所信表明演説で5つの「守る」を政権運営の柱に据えた。

「アジア版北大西洋条約機構構想」や日米地位協定の改定などの持論は封印した。

衆院解散・総選挙での勝利へ、党内で意見の割れる政策を避ける【守り】の安全運転を優先した。

首相は防衛大臣を経験し、安全保障や防災を重視してきた。

政治家としてのカラーを打ち出した自民党総裁選の公約の柱が「守る」で、所信表明にも引き継いだ。

 

ここ1ヶ月程度はニュース報道で必ず自民党総裁選挙の動きについて情報が飛び交っていました。

毎朝の日課でニュースを垂れ流ししていましたので、嫌でも耳に入ってきます。

聞いている限りでも政治家の世界と我々一般市民の感覚のズレを感じていました。

誰が誰を推薦している。誰と誰が決戦投票になったらこっちの方が優勢だ。立憲民主党の代表が野田氏になったことから舌戦対応能力が必要だ。などと複雑を装った利権と欲望と保身と忖度の闇を感じていました。

裏金問題で派閥の解散を約束し国民の信頼を取り戻したいはずの自民党が、総裁選で示したのは私が期待したようなクリーンな戦いではなく、派閥色が色濃く残る泥試合の様に思えました。

総裁選で石破氏が選出されましたが、そこでも政治家の嫌な部分が垣間見えました。

石破氏の選出が意に沿わないのでしょうか、壇上にいる麻生太郎は拍手すらしません。

いつにも増して口を「へ」の字にし、あからさまにご機嫌ナナメ。

その後の記念撮影にも参加を促されたにも関わらず拒否。と多くの人の前で悪態を晒していました。残念に思いました。

ネット上でも麻生太郎の態度については非難の声が上がっています。

解せないのは、そんな悪態続きの麻生太郎に自民党最高顧問の席を用意する石破氏の忖度です。政治家が国民から白い目でみられる要因のひとつではないでしょうか。

さらに解せないのは、その麻生太郎が最高顧問就任の要望を受け入れたことです。

そんなに気に入らないなら断ればイイのに・・・が私の率直な感想です。

現に石破氏との決選投票で敗れた高市氏は役職就任打診を断っています。それも何かの狙いなのかもしれませんが。

様々な角度から今回の総裁選を評価してみようと思います。衆議員解散総選挙の結果が楽しみでなりません。