NY原油、10カ月ぶり90ドル台 インフレ長期化に懸念
過去最高は新興国の需要が急増した2008年の145ドルだった。90ドル台はこれに比べると低いが、ロシアのウクライナ侵攻で原油供給の寸断への懸念が高まった22年を除けば、14年以来、9年ぶりの高水準となる。
上昇圧力の背景には、サウジやロシアなど産油国による減産の市場に与える影響が想定以上に大きかったことがある。
13日には国際エネルギー機関(IEA)が23年10〜12月の世界の石油供給見通しを日量50万バレル引き下げた。 IEAは産油国の減産などで「10〜12月に大幅な供給不足につながる」と警告した。
中国は世界2位の石油消費国だ。中国経済の失速でデフレ懸念が強まり、一時は需要が弱含むとの観測も台頭した。夏場にはWTIが1バレル60ドル台まで落ち込んだものの、実際には想定された以上に旅行需要などが強く、ジェット燃料やガソリンの消費が底堅かった。
今後の焦点は原油価格の上昇が続くのかどうか。米エネルギー情報局(EIA)が12日に公表した短期見通しによると、WTIは24年春まで90ドル弱の水準が維持されるという。原油相場は高止まりを続けそうだ。
原油高に伴い世界各国でガソリン価格が上昇している。例えば米国では、9月上旬のレギュラーガソリンの全米平均は1ガロン(約3・8リットル)あたり3・822ドルで、年初より約2割上昇した。24年に大統領選を控えるバイデン大統領にとっては逆風だ。ロイター通信は14日、バイデン政権が石油会社とガソリン価格の上昇を抑えるための対策を話し合っていると報じた。
この記事を読んで今後は新燃料にシフトし加速していくと思われる。
やはり現状は原油価格が下がることは見込まれないので、対応策は必須となると考えている。まだ世の中は代替燃料として定まってはいないが、船ではLNG、液化アンモニア、メタノールなどが有力だが、車では電気や水素が進んでいるため、今後の動きを見定めて新倉製品も新燃料に対応した製品を進めていきたいと感じる記事でした。