フィリピンでの看護師不足 深刻

 

フィリピンで看護師不足が深刻化している。

フィリピンでは看護師資格を取ってもらうために、試験の不合格者に対し無料補習を行なうなどフィリピン政府としても様々なサポートをしているようですが、それだけに、ようやく資格を取ってこれからという看護師たちが次々と国外流出している現実に、なんともいたたまれない思いになりました。

 

しかし実際12割ならまだしも、約半数が自国で看護師になる道を捨てているというのは看過できません。

 

未来の看護師への投資も素晴らしいですが、今現在外国で看護師として働くフィリピン国民に対しても、政府は何かアクションを起こしてきたのでしょうか。

彼らが海外に行った理由は本当に金銭面だけなのか、推測ではなくきちんと確認しているのでしょうか。

国にとって人材は宝です。その宝がどんどん逃げていくのに、本人達から理由を聞くことすらしなかったら、正しい対策を練ることもできず、フィリピンの看護師流出に歯止めがかからないのではないかと心配になりました。

 

事実を知るのはときに怖いものですが、無資格の看護師に命を預ける未来と比べたらかわいいものです。フィリピン政府には、去るものは追わずと諦めるのではなく、事実としっかり向き合い改善の道を見つけてほしい、そして国民の安心安全な医療生活を守ってあげてほしいと感じました。