世界の石油需要、45年に13%増へ OPECが投資訴え
日本経済新聞 2022年10月31日 23:02 より抜粋
「石油輸出国機構(OPEC)は2045年の世界の石油需要が2021年に比べ13%増えると予測しました。需要に応えるため、45年までの累積で約1800兆円の投資が必要だと強調しました。45年の需要の予測は昨年時点の見通しから上方に修正。先進国が中心の経済協力開発機構(OECD)は24%減となるのに対し、インドやアフリカなどが45%増に膨らむとしました。電気自動車が急速に普及しても、ガソリン車が道路交通で最有力だと予測し、石油は「ナンバーワンの燃料であり続ける」と強調しました。他の機関に比べOPECの需要見通しは強気で、国際エネルギー機関(IEA)は化石燃料の需要は2020年代半ばから減少に転じると分析。OPECにロシアなどを加えた「OPECプラス」は11月から日量200万バレルの協調減産に入ると決定済み。アメリカのシェールオイル生産は2030年ごろにピークに達するとしています。OPECは新型コロナ禍や脱石油の流れで「慢性的な過小投資」に陥っているとし「将来の需要増加に応える投資が大幅に不足している」と警告しました。この見通しは45年の世界の国内総生産(GDP)が2021年の2倍に、人口が95億人弱になることを前提にしているとのことです。」
この記事を読んで、とても現実的な訴えだと感じました。人口増加とするとされている国は貧富の差がとても激しいため、例えば電気自動車などとは言っていられないのです。このように市場の拡大が見込まれることに対しOPECは投資を要求していますが、高度経済成長をする地域に対しての投資について、特にアフリカに対して日本は出遅れが懸念されています。日本の投資は先進国のいずれにも及ばず、グローバル企業数の少なさや検討している間にどんどん他国にとられていくというのです。このままでは戦わずして負けてしまうでしょう。他がとらないリスクをとる、ある意味で分析をしすぎない、ピンチをチャンスに変えていくことも必要だと感じました。