グリーンアンモニアの息吹 日揮・旭化成、再エネで生産
2023/5/29 2:00 日本経済新聞より抜粋
「化石燃料に頼らず製造する「グリーンアンモニア」が実用化の段階に入っています。日揮ホールディングスは旭化成と組んで、国内初の生産実証設備を2024年度に稼働します。発電時に二酸化炭素を出さないとして注目されるアンモニアですが、製造には化石燃料由来の水素が使われています。そこで、再生可能エネルギーを使うなどCO2ゼロのアンモニアを生み出す挑戦が、福島県で始まろうとしています。福島県浪江町の沿岸部にある棚塩産業団地。かつて原発建設候補地だった場所で総面積は東京ドーム10個分、その一角で、水素を使い、アンモニアを合成する実証を24年度に開始します。
化学産業は生産性に関わる安定稼働が第一です。ですが再生エネルギーを使う場合、生産量の変動を柔軟に許容する全体の最適化システムが不可欠となります。一定の変化速度を守りつつ量を減らすなどの制御が必要です。
再エネ水素を製造・供給するのが旭化成で日揮の隣に水電解拠点を設けます。6万8000枚の太陽光パネルの電力で水を電気分解します。克服すべきなのはまたもや変動する再生エネルギー電力への対応です。福島で進める実証は水素製造の世界展開へ重要な試金石となります。グリーンなアンモニア製造システムの構築し、従来のプラントにはない付加価値を持たせ、将来は国内外で売り込む予定で、挑戦はこれから本番を迎えるとのことです。」
興味深いなと思ったのは、レゾナック(旧昭和電工)は使用済みプラスチック原料を使って水素をつくり、窒素と合成してアンモニアをつくるとしていることです。これは世界でも珍しいとのことで、天然ガスを使う主流の手法と比べて、CO2排出量は約8割減るといいます。現在は天然ガスを一部使っているが、早ければ2030年ごろにも、生産するアンモニアの全量を廃棄物由来とする目標もあるそうです。アンモニアの発見は1774年イギリス人のプリーストリーによって初めて発見され、1784年に窒素と水素の化合物であることが発見されました。
アンモニアは肥料や火薬には必須の物質で私たちの生活には欠かせないものとなっています。新倉工業製品の更なる活躍の場としても見逃せないと感じました。
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