新しい資本主義について

新しい資本主義

政府では現在「新しい資本主義」と言う言葉をよく用いていると思います。

新しい資本とは簡単に市場に依存し過ぎたことで、公平な分配が行われずに生じた、格差や貧困の拡大や市場と競争の効率性を重視し過ぎたことによる、中長期的投資の不足などこれら様々な今までの経済社会を改革するために施策された案です。

政府が公表した「新しい資本主義」の実行計画改定案について、転職しやすい労働市場改革やスタートアップ支援に重点を置いたという内容が報じられました。

一方で、同じ年金制度を使い続けられる改善策などは手つかずで、規制の緩和には踏み込んでいないということです。私は、転職しやすい労働市場改革やスタートアップ支援は大切な施策だと考えます。海外では転職回数が多い毎に役職がついて転職が出来たりキャリアアップにつながることが多い中、日本では昔の風習が残っているためか、転職回数が多いと懸念されがちです。これらの施策を実行することで、働き方の多様性が増し、社会全体の活性化につながることが期待できます。AIが進歩していく上ではより一層労働市場の改革が必要です。

しかし、年金制度に関する問題や、規制緩和については、引き続き改善が必要だと感じます。年金制度については、転職時に同じ年金制度を使い続けることができる制度改善が求められています。また、規制緩和については、適切な規制緩和が経済の発展につながることがあるため、必要な場合には踏み込んでいく必要があると考えます。

総じて、今回発表された改定案は、転職やスタートアップ支援にフォーカスした内容であることは歓迎できますが、改善されるべき問題点があると感じます。政府は、今後も社会全体にとって有効な施策を実行することが求められると思いました。